令和5年度施政方針に掲げる重点施策

更新日:2024年04月01日

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長引くコロナ禍をはじめ、世界情勢の変化による円安・物価高騰など、国内外で大きな混乱が続いており、これらの直面する課題に臨機に対応し、持続可能なまちづくりを目指すにあたっては、次代を見据え、計画的に事業を実施していくことが重要です。
そのような中、町では「第2次総合計画」の後期基本計画を新たに定め、将来像である「文化とこころがふれあうまち」の実現に取り組みます。少子高齢化による社会構造の変化、多様化する行政ニーズ、頻発・激甚化する自然災害などの課題に加え、コロナ禍を機に急速に進むデジタル化への対応やSDGs(持続可能な開発目標)の推進を盛り込んだ後期基本計画の初年度となる 5年度は、将来像実現に向けた次の4つの要素の下、各種事業を実施してまいります。

”安らぎ”のまちづくり

誰もが地域で幸せに暮らすことができるまちを実現

障がい者、高齢者、介護保険事業に係る各種計画の更新とともに、福祉施策の上位計画に位置付ける「砥部町地域福祉計画」を策定し、地域共生社会への包括的な支援体制を整備します。
住民の健康寿命の延伸や、医療・介護費用の適正化として、健康づくり計画をはじめとする各種計画の一体的な改訂に着手し、策定委員会の開催、ニーズ調査による実態把握に努め、医療と介護の連携による地域ケアシステムの構築や、高校生まで拡充した子ども医療費助成制度により、疾病の早期発見と治療を促進し、保健対策の充実と住民負担の軽減に努めます。

安全で安心して暮らすことができるまちを実現

消防団施設の計画的な更新や、女性消防団員の活動機会の創出に取り組み、消防組織の機能強化を図るとともに、新たな総合防災マップを活用した防災講座などの充実により、地域における災害リスクを周知し、住民の「自助」意識の更なる高揚を図ります。
防犯面では、地域での防犯灯整備や、警察をはじめ関係機関と連携した犯罪抑止に取り組むとともに、県条例の制定を受け、犯罪被害者等の支援を推進します。

訓練で消防団員が放水をしている様子
女性消防団員が防災訓練の参加者に説明をしている様子

"育み”のまちづくり

未来を担う子どもたちがたくましく健やかに育まれるまちを実現

産後ケア事業や乳児家庭全戸訪問事業などを通じ、子育て家庭における課題やニーズの把握に努め、妊娠期から子育て期に渡る切れ目のない支援を推進します。
児童を取り巻く環境が変化する中、保護者や児童が安心して過ごせる場として児童館活動などの充実や、放課後児童クラブの土曜日開所を実施します。
これまで取り組んできた民間事業所を含む未就学児童施設の再編は大詰めを迎え、誘致事業所の施設整備を支援し、 6年度当初の円滑な開園に繋げることにより、待機児童問題の解消を図ります。
学校教育では、GIGA(ギガ)スクール構想の下、オンラインによる遠隔授業環境を整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない学習支援体制を構築するほか、トイレの洋式化に着手します。

身近な学びと交流により豊かな心が育まれるまちを実現

小学生を対象に郷土への愛着と誇りを醸成する「とべ焼 博士事業」や「とべの里冒険クラブ」を開催し、魅力ある体験学習を通じ、将来を担う人材の育成を推進します。  学校・家庭・地域連携推進事業では、全小中学校へのコミュニティスクール制度導入を目指し、令和5年度は、麻生小学校を研究校に指定し、地域とともにある学校の在り方について、調査研究を行います。

文化・スポーツ活動により感性が育まれるまちを実現

愛媛大学と連携した砥部焼の調査研究や町誌編纂作業を通じ、文化の継承を図るとともに、町民の健康・体力・嗜好の変化など、ライフステージに応じた活動を支援し、オンラインでの「施設予約システム」の導入やスポーツ施設の充実を含め、多様なニーズへの対応と利便性の向上に努めます。

ねんりんピックで砥部町へ来られた人を歓迎する看板

10月開催予定の「ねんりんピック」では、競技を通じた健康づくりとともに、地域との触れ合いによる交流促進や町の魅力をPRする場として、来町者の満足度を高めます。

”彩り”のまちづくり

人や地域が潤うまちを実現

ブランド力のある「紅まどんな」への支援を拡充し、県内一の生産量を目指すほか、広田地域や七折地区における六次産品の市場競争力を高め、農業基盤の安定化を推進します。
林業では、森林環境譲与税を活用し、町が受託した森林の保育間伐を計画的に行い、適正な保全管理に努めるとともに、公共施設や住宅への県産材活用を支援し、需要拡大と林業振興を図ります。
商工業では、商工会を通じた中小企業支援や、東京アンテナショップ、周辺市町と連携した物産フェアによる販路拡大事業を継続するほか、コロナ禍において新たなオフィスの在り方として注目されるサテライトオフィスの誘致に取り組み、地域経済の活性化と雇用の創出を図ります。誘致先には、統合が猶予された松山南高砥部分校の空き教室を活用できるよう協議を進めており、誘致企業とともに同校の魅力化を支援し、これからの時代に即応でき、地域の発展に寄与する人材の育成に繋げます。

多くの人々が訪れる交流の活発なまちを実現

若手陶芸作家への支援や市内電車へのラッピング広告、顧客ニーズに応じた製品開発により、観光資源の核となる砥部焼の認知度向上と経営の安定化を図り、国内のみならず海外も見据えた需要拡大を推進します。
集客イベントも本格的に再開されはじめ、砥部焼まつりをはじめとする既存事業とともに、県と連携した「とべもりエリア」での集客事業に取り組み、賑わいの創出による交流人口の拡大を推進します。

”快適”のまちづくり

快適な住民生活を支える社会基盤を実現

橋梁道路施設、上下水道施設などの社会インフラでは、計画的な施設整備と耐震改修による強靭化を図ります。
水道事業健全化のため、本年度より水道料金を改定します。引き続き、効率的な経営努力を重ね、飲料水の安定供給に万全を期します。
公共交通では、空白地域や不便地域の解消を図るため、乗り合いタクシーの利用を促し、広田地域での高校生への通学支援を行い、地域での定住と民間路線バスの利用を促進します。

豊かな自然と共に生きる環境整備を実現

松山圏域でのごみ処理広域化体制の構築を進め、廃棄物の適正処理と再資源化による循環型社会の形成に努め、住宅用新エネルギー機器や浄化槽の設置補助を通じ、住民の環境保全意識の高揚を図ります。

持続可能な行財政運営を実現

「砥部町DX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画」に基づき、マイナンバーカードの利活用、行政手続のオンライン化、キャッシュレス決済の導入など、本町におけるデジタル行政の確立を進め、後期基本計画に基づく施策を着実に展開するため、積極的な財源確保と事務の効率化により、強固な財政基盤の堅持に努めます。

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