令和3年度施政方針に掲げる重点施策
これまでの2期8年間、「町民主役のまちづくり」を掲げ、行政全般にわたり、町民の皆さまの安全・安心、町の魅力向上に努めましたが、社会経済情勢は日々目まぐるしく変化し続け、地域課題は複雑かつ多様化しています。
そのような時代にあって、我々が最も大切にしなければならないのは、物の豊かさではなく、「心」の豊かさであると考えます。
町民の皆さまの声にしっかりと耳を傾け、心豊かに暮らし続けられる「文化とこころがふれあうまち砥部町」の実現に向け、次の4項目の基本理念のもと、各種施策を展開します。
安全・安心で暮らせるまちづくり
防災では、自主防災組織の活性化と防災士などの人材育成を推進するとともに、感染症対策を踏まえた砥部町地域防災計画に基づき、避難拠点の整備・充実に努めます。
福祉分野では、高齢者福祉施設の改修支援や障がい者の社会参加促進に向けた取り組みの充実などにより地域共生社会の実現を推進します。
保健分野では、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種体制を速やかに整え、収束に向け全力で取り組みます。
未来を担う子供たちがたくましく健やかに育まれるまちづくり
学校教育では、急速に進む教育の情報化に対応するため、新たにICT支援員を配置し、効果的な活用を支援するとともに、新たに導入した校務支援システムの有効活用や既存の人的支援の拡充により、社会問題化している教職員の長時間労働解消を推進します。
社会教育では、「砥部の里 冒険クラブ」の開設に向けたリーダー養成事業を実施するとともに、砥部町の歴史・文化を正しく記録し、次代へ継承していくため「砥部町誌」編さん事業を進めます。
子育て支援では、他市町と連携した病児・病後児保育事業や地域子育て支援拠点事業を継続するほか、妊娠期から出産期の母子に対する専門性を高めた産後ケア事業の実施など、新たに開設した子育て包括支援センターの体制を強化し、地域において安心して子育てができる環境整備に取り組みます。
地域資源を活かし人々が交流するまちづくり
砥部焼業界へは、オンライン陶器市の開催に向けた支援を行うとともに、延期となっていた映画「未来へのかたち」の公開に合わせ、砥部焼の魅力を最大限PRします。
観光では、新たに完成するとべ動物園とえひめこどもの城を繋ぐジップラインによる観光客の増加を見込み、地域の特性を生かした交流人口の拡大を推進します。
農業では、愛媛県一の「紅まどんな」の産地化を目指し、栽培面積の拡大を支援するとともに、近年不作が続いている七折小梅の改植事業を実施し、収量の回復を図ります。
林業では、持続可能な森林経営実現のため、路網整備、森林環境譲与税を活用した森林対策を推進し、新たな森林管理制度の一部を担う「中予森林管理推進センター」の適正運営に取り組みます。

社会基盤強化を図る快適なまちづくり
道路施設、水道施設、公園施設、町営住宅の長寿命化を推進し、公共下水道は、令和8年度までに都市計画区域の整備を完了するよう、計画的かつ効率的な工事実施に努めます。
環境分野では、プラスチックスマートに向けた取り組み、食品ロスの削減、住宅用新エネルギー機器の利用促進など、SDGsの推進を意識した施策を展開し、環境に配慮した循環型社会の形成に努めます。
地域交通では、砥部のりあいタクシーの対象地域を拡大するなど、交通空白地域、交通不便地域の解消を図り、民間路線バスの利用促進とともに、誰もが日常生活に必要な公共交通サービスを享受できるまちを目指します。
更新日:2024年04月01日