南光窯(なんこうがま)

更新日:2024年04月01日

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米田豊さんと久美子さんがおすすめの作品を窯の前でみせてくれている

南光窯は、1977年に開かれた窯元です。
工房は、北川毛集会所から北へ100メートルほど進んだところにある分岐を東へ曲がり、突き当りにあります。 

現在は2代目の米田豊さん・久美子さんご夫婦によって受け継がれ、大小さまざまな花器や、日常使いできる器を中心に制作しています。 

お二人は一つ一つ手作り手描きで作陶されていて、手ロクロ成型と蒼裂文(そうれつもん)、淡彩による染付けが特徴的です。

そうれつもんの花瓶
南天の絵の湯飲み

特に「蒼裂文」は豊さんが名付けた技法で、こちらの南光窯にしかありません。
豊さんが手にしているのが蒼裂文が入った花瓶で、その他にも、一輪挿しや徳利、ワイングラス、蕎麦猪口なども展開しています。

蒼裂文は、ろくろ成型時にバーナーで火を当てて自然なひび割れ文様を生み出すようにして作られています。炙り加減によっても文様が変わり、一つ一つ異なった土本来の面白みが楽しめます。

そうれつもんの湯飲み
染付のうどん鉢
やさしい色合いのむらさきのてっせん絵皿

久美子さんが手にしているのは輪郭線のない淡彩による染付けの平皿です。
絵付けは主に久美子さんがされていて、伝統的な唐草のものもありますが、植物をモチーフにした優しい図柄のものが多くみられます。
和食洋食を選ばず、何にでも合いそうな花モチーフは、庭に咲いた花や日常の中で気に入った植物を、久美子さんがデザインに取り入れているそうです。

初代米田光男さんがつくった黄緑の花瓶
初代米田光男さんがつくった花瓶
染付の花瓶

工房の奥には、初代・光男さんによって作られた大きな花器もずらりと並びます。花を生けずとも花瓶だけで主役になるような豪華さが目を引きます。 

「砥部焼をもっと知ってもらって砥部焼のファンが増えたらいいなと思います。砥部まで見に来てもらえれば、窯元によって特徴があるんだと知ってもらえるんじゃかないかなと思うから、まずは来てもらいたいですね」と豊さんはおっしゃっていました。
図柄やサイズの相談にも応じ、少数での受注も引き受けています。

基本情報

  • 住所:〒791-2131愛媛県伊予郡砥部町北川毛616番地2
  • 電話番号:089-962-2510
  • 営業時間:9時から17時まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:3台
  • SNSなど:Instagram
  • 出店イベント:砥部焼まつり秋の砥部焼まつりなど
  • 支払い:バーコード決済、現金払い