ミュゼ里山房(みゅぜさとさんぼう)

更新日:2024年04月01日

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矢野さん

矢野徹志さんは砥部焼の作家以外の顔もたくさんお持ちで、ご本人曰く「何でも屋」。
作陶・作画・執筆のときには「里山人(さとさんじん)」という雅号を使われています。 

矢野さんは1970年から愛媛県立美術館で初代学芸員として勤務し、1974年からは愛媛県立松山南高等学校砥部分校の教員となり、2001年まで務めました。

 この間には、砥部焼だけでなく、美しい景観が残る地域全体を「アート」で盛り上げたいと、地域の人と一緒になって「里の会」や「アートの里づくり会議」「NPO法人とべ・TOBE」を立ち上げて活動してこられました。

その運動が高じて、矢野さん自身が作家活動の傍らアートの拠点として建てたのがミュゼ里山房です。
1997年に建てられたアトリエ、工房、ギャラリー、ショップからなる複合施設で、陶芸窯を設置し作陶家としてスタートしています。

ドームのような半月型の屋根がある外観
ボーカル、キーボード、ベース、ギター、木琴で演奏会
中庭が見下ろせるギャラリー

施設外観は、長方形と六角形で構成され、おしゃれな佇まいを見せています。
入口の看板は陶板で作られたもので、道元禅師の四季を詠んだ句を添えています。
1階はギャラリーとコーヒーやうどんなどがいただける喫茶店兼工房となっています。

道元禅師の句がかかれた陶板
ふうせんかずらが描かれた鉢

矢野さんのメインブランドは「ふうせんかずら」で、ギャラリーショップにはランプシェードや大小さまざまな器が並びます。
すぐそばに建つTOBEオーベルジュリゾートでも使われています。

赤い実の絵が描かれている花器
こぶしの花を描いた絵画
ふうせんかずらを描いた丸皿

壁面には、通谷池や広田地域で見事に咲くこぶしの花を描いた作品が飾られ、砥部の里の気配が見事に表現されています。その他にも砥部焼のそば猪口を題材にした版画も人気です。

そばちょこの版画

2階スペースでは企画展を随時開催しています。
砥部のアートの発信基地、見学は無料ですので、ぜひお気軽にアートにおいでください。

基本情報

  • 住所:〒791-2120愛媛県伊予郡砥部町宮内980番地
  • 電話番号・ファクス番号:089-962-3208
  • 営業時間:10時から17時まで
  • 開館日:金・土・日(週末ギャラリー)、企画展開催期間中は木曜休み
    詳細は090-7143-5504へお問い合わせください。
  • 駐車スペース:4台
  • 支払い:現金