すこし屋(すこしや)

すこし屋(松田窯)は1999年に、松田歩さんによって開業した窯元で、工房兼ギャラリーショップは砥部町大南に構えています。
2005年から、すこし屋という名で奥さまの知美さん(左から2番目)やスタッフの皆さんと一緒に器づくりをされています。
ギャラリーショップは階段を上った2階にあって、扉を開くと明るくてかわいい空間が広がり、そこから始まる器選びの時間がわくわくすること間違いなしです。
道中には案内看板もありますので目印にしてください。



歩さんの祖父は砥部町無形文化財の松田哲山氏です。高校を卒業すると緑光窯の亀田茂樹さんのもとでロクロを学び、県内や佐賀県の窯業学校で基礎や絵付けを学んだ後、有田焼の窯元に2年間入られました。
ものづくりに携わる仕事がしたいと思っていた知美さんは、砥部焼陶芸塾の2期生で、卒塾後は同期と場所を借りて作業をしたり窯元さんのお手伝いをしたりされていたそうです。
そんなお2人は布や紙の質感がお好きということで、つやつやの砥部焼らしい釉薬ではなく、マットな釉薬を用い、絵柄には和柄を採用しているものがほとんどです。
すこし屋の器にはたくさんのモチーフがありますが、代表的な絵柄は小紋柄で、他には七宝柄や水玉、十草などがあります。



かわいらしい印象のため、一見して和風モチーフだということを言われないと気づかない方もいるのではないかと思いますが、そう言われれば、すこし屋のロゴや窯印も松田窯の松の柄をしていますね。



その他にも、「さかな」「ひょうたんfami」「道後尽くし」などたくさんのシリーズがあり、子ども食器や箸置きなどの小物もそろえています。
砥部焼と暮らすというテーマで、長く愛される器を目指し、長く大切に使ってほしいと思いを込めて作られています。
ぜひお手に取ってご覧ください。
更新日:2024年04月01日