文化財
文化財は、私たちに心の安らぎと潤いのある生活環境を提供してくれるばかりでなく、町の歴史や文化などを正しく理解するために欠くことのできないものです。このように貴重な財産である文化財を保存し、後世に伝えていくことが私たちに課せられた責務です。
国指定文化財
砥部衝上(しょうじょう)断層

所在地:砥部町岩谷口・大南(天然記念物)
昭和13年5月30日指定
衝上断層は、数千万年前の地殻変動によってできた日本列島中央構造線上の逆断層で、地質学上貴重な資料です。
県指定文化財
霊岩寺(れいがんじ)の厨子(ずし)および須弥壇(しゅみだん)
所在地:砥部町岩谷(建造物)
昭和39年3月27日指定
厨子は、一間厨子で入母屋造です。様式は唐様で、全体として清楚な感じを受けます。
須弥壇は、数条の溝を彫り鼓形をなしています。厨子とよく調和した江戸時代初期のものとして貴重です。
大下田(おおげた)古墳群
所在地:砥部町上原町(史跡)
昭和43年3月8日指定
大下田山の丘陵上にあり、20基ほどの古墳が分布しています。そのうち、指定史跡は大下田1号古墳、2号古墳です。
ともに円墳で、両袖式の横穴式石室があります。特に2号古墳は、一つの墳丘内に二つの石室を有し、南に向かって開口しています。
無形文化財「砥部焼」
保持者:亀田茂樹

所在地:砥部町北川毛
平成31年2月15日認定
亀田氏は、青白磁の文様に独特の変化を演出するなど、砥部焼の高度な技術保持者として認定されました。
保持者:白潟八洲彦
所在地:砥部町五本松
令和2年2月18日認定
白潟氏は、大物作りの限界に挑戦されており、砥部焼の高度な技術保持者として認定されました。
保持者:山田ひろみ

所在地:砥部町五本松
令和3年2月24日認定
山田氏は、ブラッシング技法による陶板作品で新境地を開拓するなど、高度な技術保持者として認定されました。
保持者:二宮好史
所在地:砥部町五本松
令和6年2月16日認定
二宮氏は、ろくろ成形の技術に加え、素地を彫り釉薬を埋め込む釉象嵌(ゆうぞうがん)技法により、高度な技術保持者として認定されました。
町指定文化財
国・県・町指定文化財の一覧(令和6年2月16日現在) (PDFファイル: 187.5KB)
砥部町の文化財
砥部町と旧広田村の文化財をまとめた「砥部町の文化財」を刊行しました。社会教育課、広田支所、文化会館で無料配布しています。
文化財とは 【3ページ】 (PDFファイル: 103.6KB)
国指定文化財 【7ページから9ページ】 (PDFファイル: 1.6MB)
県指定文化財 【11ページから15ページ】 (PDFファイル: 252.3KB)
町指定文化財 【17ページから84ページ】 (PDFファイル: 38.8MB)
国登録有形文化財 【85ページから87ページ】 (PDFファイル: 126.1KB)
その他の文化財 【89ページから115ページ】 (PDFファイル: 17.3MB)
参考資料 【117ページから131ページ】 (PDFファイル: 564.8KB)
国・県・町指定文化財一覧表 【133ページから135ページ】 (PDFファイル: 152.8KB)
砥部町の文化財編集委員会・協力者 【136ページ】 (PDFファイル: 43.2KB)
指定文化財位置図 【137ページ】 (PDFファイル: 891.3KB)
埋蔵文化財
埋蔵文化財とは
「土地に埋もれている文化財」のことです。
貝塚、住居跡、古墳はもとより、土器、木器、金属器、瓦などの散布地、包含地も含まれます。
埋蔵文化財包蔵地とは
埋蔵文化財が内包されている土地を「埋蔵文化財包蔵地」といいます。
砥部町には、明らかになっている埋蔵文化財包蔵地(「周知の埋蔵文化財包蔵地」といいます。)が80か所あります。
埋蔵文化財包蔵地の変更
埋蔵文化財包蔵地の範囲と内容は、試掘調査等による成果を踏まえて追加修正等の見直しを行っています。
変更内容
令和6年6月14日付新規
町内の埋蔵文化財包蔵地マップ
多くの皆さまに埋蔵文化財への関心を持っていただくため、Googleマップを用いて砥部町の埋蔵文化財包蔵地をご覧いただけるようになりました。意外に数多くの場所に集落跡、古墳、窯跡などの埋蔵文化財があることがご覧いただけるかと思います。
埋蔵文化財包蔵地は、発掘調査等により、内容が変更されることがあります。また、地図の表示に縮尺誤差が生じる場合がありますので、詳細・最新の情報につきましては、社会教育課へお問い合わせください。
埋蔵文化財包蔵地内で土木工事などを行う場合の手続き
個人や民間の事業者様が、埋蔵文化財包蔵地内で土木工事などを行う場合は、文化財保護法や愛媛県が定める埋蔵文化財の取扱いに関する規則に基づき、その工事に着手する60日前までに、砥部町を通じて愛媛県教育委員会に届け出をしなければなりません。
(国の機関や地方公共団体が同様の工事を行う際も、あらかじめその旨を愛媛県教育委員会に通知しなければなりませんので、あらかじめご相談いただく必要があります。)
ご提出いただく書類
- 周知の埋蔵文化財包蔵地内における土木工事等届出(通知)書(Wordファイル:42.5KB)(愛媛県様式)
- 土木工事予定場所付近の地図、写真
- 工事等の概要を示す書類及び図面
過去に試掘していない場合に追加で提出が必要な書類
- 埋蔵文化財包蔵地内試掘確認調査依頼書(Wordファイル:14.4KB)
- 土地所有者の承諾書(Wordファイル:14.4KB)(調査依頼者と土地所有者が同じ場合は提出不要)
届け出が必要な土木工事などとは
住宅、宅地造成、工場、上下水道、道路、農道、擁壁、電柱、土地区画整理、その他、土地を掘削する全ての工事が対象となります。
土木工事などを行う場所が「埋蔵文化財包蔵地」であるかを確認する方法
このページにある「町内の埋蔵文化財包蔵地マップ」は、多くの皆さまにご覧いただきやすい形で公開しているため、詳細な工事個所と照らし合わせて埋蔵文化財包蔵地があるかを確認するのには不向きです。そのため、土木工事を行う予定がある場合は、工事個所の周辺地図と、工事概要や地面などの資料をご準備いただき、あらかじめ社会教育課へ照会してください。
土木工事などを行う場所が「埋蔵文化財包蔵地」でない場合
事前に照会・確認した結果、土木工事予定場所が、埋蔵文化財包蔵地でなかった場合は、工事を開始していただいて構いません。ただし埋蔵文化財包蔵地ではない土地であっても、未知の埋蔵文化財が存在する可能性がありますので、慎重工事をお願いするとともに、遺物や遺構と思われるものを発見したら、ただちにご連絡ください。その後の手続きなどについてご案内させていただきます。
更新日:2024年04月01日