令和5年度人権問題に関する意識調査アンケート結果

更新日:2024年04月01日

ページID : 1795

調査概要

趣旨

同和問題をはじめとするさまざまな人権問題を解決し、だれもが幸せに生活することができる町づくりのため、アンケート結果から本町の人権教育や啓発活動の成果と課題を明確にし、今後の人権教育や啓発活動に役立てる。

調査期間

令和5年9月1日から令和5年9月30日まで

調査対象

砥部町内に在住する18歳以上の住民(令和5年8月1日を基準日とする)

対象者数

男女各500人 計1,000人

抽出方法

住民基本台帳により単純無作為抽出

調査方法

郵送または二次元バーコードからの回答

質問項目

回収結果

標本数 1,000人

有効回収率 35.6%

有効回収数 356人

性別回収結果

男 148人(回収率 29.6%)

女 206人(回収率 41.2%)

その他 2人(回収率   %)

年齢別回収結果

年齢別回収結果の一覧表
年代 標本数 回収数 回収率
20歳代(18・19歳の方は20歳代に含む) 106 19 17.9
30歳代 108 32 29.6
40歳代 161 55 34.1
50歳代 143 53 37.1
60歳代 165 71 43.0
70歳代 194 97 50.0
80歳代以上 123 36 29.3

設問別結果

問1 今の日本社会は人権が尊重されていると思いますか。

グラフ、人権が尊重されている10.9%、どちらかといえば尊重されている64.9%、どちらかといえば尊重されていない18.7%、尊重されていない5.5%

「十分尊重されている」と「どちらかといえば尊重されている」を合わせれば、75.8%の町民が、今の日本社会は人権が尊重されていると回答している。

【性別】×【問1】

グラフ、女性、尊重されている8.9%、どちらかといえば尊重されている62.6%、どちらかといえば尊重されていない23.1%、尊重されていない5.4%、男性、尊重されている11.6%、どちらかといえば尊重されている68.7%、どちらかといえば尊重されていない13.6%、尊重されていない6.1%

性別でみると、「尊重されている」「どちらかといえば尊重されている」と回答した人の割合は、男性に比べて女性の方が低い。

【年齢】×【問1】

グラフ、尊重されていると回答した人は、80歳以上、50歳代、40歳代、20歳代以下、30歳代、60歳代、70歳代の順で多い。

年齢別でみると、「30歳代」で「尊重されていない」「どちらかといえば尊重されていない」と回答した割合が高い。

問2 日本の社会には、人権にかかわるいろいろな課題があります。あなたは、1~16の人権課題にどの程度関心がありますか。

次の人権課題(全16項目)について、「大いに関心がある」「少しは関心がある」「あまり関心がない」「まったく関心がない」の択一回答を求めた。下のグラフは、「大いに関心がある」「少しは関心がある」と答えた人の人数を合わせたものである。

(人)

グラフ、関心度は高齢者、障がいのある人、子ども、女性、インターネット上の人権侵害、各種ハラスメント、犯罪被害者、ドメスティックバイオレンス、性的少数者、刑を終えて出所した人、同和問題、外国人、エイズ患者、HIV感染者、ホームレスの人々、ハンセン病患者、元患者、アイヌの人々の順で高い。

課題別関心度のうち、「大いに関心がある」「少しは関心がある」と回答した人の割合が最も高かったのが、「高齢者に関する課題」326人である。次いで、「障がいのある人」325人、「子ども」316人、「女性」309人の順となっている。

問3 あなたは今までに人権が侵害されたと感じたことがありますか。

グラフ、人権が侵害されたと感じたことがある人31.1%、ない人68.9%

今までに人権が侵害されたと感じたことがあると回答した人の割合は、31.1%である。

【性別】×【問3】

グラフ、女性、人権が侵害されたと感じたことがある34.6%、ない65.4%、男性、ある27%、ない73%

性別でみると、人権が侵害されたことが「ある」と回答した人の割合は、「男性」に比べて、「女性」の方が高い。

【年齢】×【問3】

グラフ、人権が侵害されたと感じたことがある人は、30歳代、40歳代、50歳代、70歳代、60歳代、20歳代以下、80歳代以上の順で多い。

年齢別でみると、「20歳代以下」を除き、世代が若いほど「人権が侵害されたことがある」と回答した人の割合が高い。

問3-2 どのようなことで、人権が侵害されたと感じましたか。

(人)

グラフ、あらぬ噂や悪口、陰口66人、セクハラやパワハラ48人、学校や地域、職場などでの仲間はずれ40人、公的機関や企業などからの不当な扱い23人、暴力や脅迫、強要17人、プライバシーの侵害13人、犯罪や不法行為のぬれぎぬ9人、ドメスティックバイオレンス6人、ストーカー行為4人の順で多い。

「あらぬうわさや、悪口、かげ口」66人、「セクハラやパワハラ」48人「学校、地域、職場などでの仲間はずれ」40人の順で多かった。

最近話題になることの多い「セクハラやパワハラ」に加えて、少数だが、「ストーカー行為を受けた」4人や「ドメスティック・バイオレンスを受けた」6人との回答も確認された。

問4 もし、あなたが人権を侵害されたら、どのように対応しようと思いますか。

(人)

グラフ、家族や親せきに相談する210人、友人や同僚に相談する158人、県や市町などに相談する110人、警察や弁護士に相談する103人、相手に抗議する71人、法務局や人権擁護委員に相談する65人、黙って我慢する54人、わからない28人、その他11人、特にない10人

「家族や親せきに相談する」210人、「友人や同僚に相談する」158人、「県や市町などの公的機関に相談する」110人、「警察や弁護士に相談する」103人となっている。

相談相手として公的機関等に頼るより、家族・親戚・友人・同僚など個人的な人間関係に頼ろうとする傾向がうかがえる。

問5 今の日本社会に、同和問題に関する差別があると思いますか。

グラフ、同和問題に関する差別について、ある37.6%、ない14.9%、わからない43.6%、同和問題を知らない3.9%

今の日本社会に同和問題に関する差別があると回答した人の割合は、37.6%である。平成28年に成立した「部落差別解消推進法」の第1条には、「現在もなお部落差別が存在する」と明記されているが、「同和問題に関する差別(部落差別)」について、62.4%の人が「ない」「分からない」「同和問題を知らない」と答えている。

【性別】×【問5】

グラフ、同和問題に関する差別について、女性ある40.1%、ない14.5%、わからない41.5%、同和問題を知らない3.9%、男性、ある33.5%、ない15.8%、わからない46.6%、同和問題を知らない4.1%

性別でみると、同和問題に関する差別が「ある」と答えた人の割合は、「男性」より「女性」が高く、40.1%である。

【年齢】×【問5】

グラフ、同和問題に関する差別について、ないと答えた人は、30歳代、20歳代以下、40歳代、70歳代、60歳代、50歳代の順で多い、80歳代以上では0%

年齢別でみると、「20歳代以下」と「30歳代」で、「同和問題を知らない」と回答した人の割合が、それぞれ、10.5%、12.5%であるのが注目される。各年代を通して、同和問題に関する差別があるか、「分からない」と回答した人の割合も高い。

問5-2 同和問題に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、同和問題に関して現在起きていること、交際や結婚を反対される86人、身元調査をされる72人、就職や職場での不利な扱い44人、差別的な言葉をかけられる43人、インターネット上に差別的な情報を掲載される35人、えせ同和行為23人、その他8人、わからない4人

「交際や結婚を反対される」86人、「身元調査をされる」72人の順で多い。

問5-3 現在もなお同和問題が存在するのは、どのような理由からだと思いますか。

(人)

グラフ、昔からある偏見や差別意識をそのまま受け入れてしまう人が多いから93人、部落差別の知識がなかったり無関心だったりする人がいるから71人、落書きやインターネット上などで差別意識を助長する人がいるから44人、これまでの教育や啓発が十分でなかったから40人、同和地区住民が行政から優遇されていると思う人が多いから21人、地域社会や家庭で話題となるから13人、えせ同和行為などにより「同和は怖い問題である」と思う人がいるから13人、その他6人、わからない1人

「昔からある偏見や差別意識を、そのまま受け入れてしまう人が多いから」93人、「部落差別の知識がなかったり、無関心だったりする人がいるから」71人となっている。40人の人が「これまでの教育や啓発が十分ではなかったから」と指摘している。

問6 あなたが、同和問題について、初めて知ったきっかけは何ですか。

(人)

グラフ、同和問題を知ったきっかけ、学校の授業132人、家族79人、覚えていない36人、テレビやラジオ、新聞、本等13人、集会や研修会11人、近所の人10人、職場8人、友人8人、親戚3人、県や町の広報誌や冊子3人、インターネット1人、その他1人

「学校の授業で教わった」が132人と多い。しかし、初めて知ったきっかけとして、学校で教わる以前に、「家族(祖父母、父母、兄弟等)から聞いた」と答えた人も79人と多い。

問7 女性の人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、女性の人権に関して、育児、家事、介護などを男女が共同して行う環境が整備されていない213人、男女の固定的な役割分担意識が残されている212人、職場における待遇の違いがある212人、セクシャルハラスメントがある135人、テレビ、DVD、雑誌、インターネットなどによるわいせつ情報が氾濫している104人、ドメスティックバイオレンスがある101人、売春・買春(いわゆる「援助交際」などを含む)がある95人、「婦人」「家内」「未亡人」のように、女性だけに用いられる言葉がある71人、分からない20人、特にない19人、その他6人

「育児、家事、介護などを男女が共同して行う環境の未整備」213人、「男女の固定的な役割分担意識が残されている」212人、「職場における待遇の違いがある」212人と多い。

問8 子どもの人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、子どもの人権に関して、体罰がある295人、虐待がある238人、いじめ、体罰、虐待などを確認しても周りの人が何もしない171人、テレビやインターネットなどで子どもに有害な情報が氾濫している164人、体罰がある130人、売春・買春(いわゆる「援助交際」などを含む)がある93人、進学先や就職先について大人が子どもの意見を無視する59人、分からない28人、特にない10人、その他7人

「いじめがある」295人、「虐待がある」238人、「テレビやインターネットなどで、子どもに有害な情報が氾濫している」164人、「体罰がある」130人と多い。

「いじめ、体罰、虐待などを確認しても、周りの人が何もしない」と第三者の対応がないことを指摘している回答も171人と多い。

問9 高齢者の人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

グラフ、高齢者の人権について、悪徳商法や特殊詐欺の被害が多い248人、情報が十分に伝わらない128人、働く能力を発揮する機会が少ない122人、バリアフリーなど高齢者が暮らしやすい町づくりや住宅づくりが進んでいない108人、病院での看護や介護施設での対応が十分ではない100人、高齢者を邪魔者扱いし高齢者の意見を尊重しない61人、家庭内での看護や介護において嫌がらせや虐待を受ける60人、分からない23人、特にない19人、その他12人

「悪徳商法や特殊詐欺の被害が多い」248人、「情報が十分に伝わらない」128人、「働く能力を発揮する機会が少ない」122人、「バリアフリーなど、高齢者が暮らしやすい町づくりや住宅づくりが進んでいない」108人、「病院での看護や介護施設での対応が十分ではない」100人の順で多い。

問10 障がい者の人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、障害のある人の人権について、働く場所や機会が少ない233人、就職や職場で不利な扱いを受ける159人、交際や結婚で反対される124人、バリアフリーなど障がいのある人が暮らしやすい町づくりや住宅づくりが進んでいない116人、情報が十分に伝わらない74人、スポーツや文化活動に気軽に参加できない73人、障がいのある人の意見を尊重しない66人、病院での看護や福祉施設での対応が十分ではない56人、分からない49人、障がいなどにより財産や相続など経済的な権利の侵害がある48人、特にない20人、その他5人

「働く場所や機会が少ない」233人、「就職・職場で不利な扱いを受ける」159人、「交際や結婚で反対される」124人、「バリアフリーなど、障がいのある人が暮らしやすい町づくりや住宅づくりが進んでいない」116人の順で多い。

問11 外国人の人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、日本にいる外国人の人権について、風習や習慣などの違いが理解されない162人、わからない101人、就職・職場で不利な扱いをされる85人、情報が十分に伝わらない84人、ヘイトスピーチ(差別的な言動)を受ける80人、職場や学校等で嫌がらせやいじめを受ける72人、交際や結婚を反対される63人、アパートなどへの入居を拒否される59人、特にない28人、公衆浴場などで入浴を拒否される22人、その他5人

「風習や習慣などの違いが理解されない」162人、「就職・職場で不利な扱いをされる」85人、「情報が十分に伝わらない」84人の順で多い。外国人の人権に関することは、「分からない」との回答が101人(2番目)と多いことが特筆される。

問12 犯罪被害者やその家族に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、犯罪被害者やその家族の人権について、犯罪そのものやその後遺症によって精神的なショックを受ける234人、興味本位のうわさや中傷等により私生活の平穏さが脅かされる194人、興味本位のうわさや中傷等により名誉が傷つけられる183人、犯罪被害者であるのにインターネット等で誹謗中傷を受ける181人、犯罪そのものやその後遺症によって経済的負担を受ける137人、分からない70人、特にない9人、その他6人

「犯罪そのものやその後遺症によって精神的なショックを受ける」234人、「興味本位のうわさや中傷等により私生活の平穏が脅かされる」194人、「興味本位のうわさや中傷等により名誉が傷つけられる」183人の順で多い。「犯罪被害者であるのに、インターネット等で誹謗中傷を受ける」という、いわゆる「二次被害」を指摘する回答も181人と多い。

問13 インターネットによる人権侵害に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、インターネットによる人権侵害について、他人を誹謗中傷する情報が掲載されている274人、SNSなどが犯罪を誘発する場となっている204人、プライバシーに関する情報が掲載されている189人、差別を助長する情報が掲載されている154人、分からない50人、特にない10人、その他2人

近年インターネット上での他人への誹謗中傷や差別的な書き込みが社会問題化している。町民への意識調査でも、「他人を誹謗中傷する情報が掲載されている」274人、「SNSなどが、犯罪を誘発する場となっている」204人、「プライバシーに関する情報が掲載されている」189人、「差別を助長する情報が掲載されている」154人の順で多い。

問14 LGBTQなどの性的少数者の人権に関することで、現在、どのようなことが起きていると思いますか。

(人)

グラフ、性的少数者の人権について、LGBTQなどの性的少数者への理解が足りない157人、じろじろ見られたり避けられたりする148人、職場や学校で嫌がらせを受ける125人、差別的な言葉を掛けられる114人、就職や職場で不利な扱いを受ける112人、分からない97人、特にない29人、アパートなどへの入居を拒否される26人、店舗などへの入店や施設利用を拒否される21人、宿泊を拒否される13人、その他5人

近年この問題も社会問題化し、関心を集めている。町民への意識調査でも、「LGBTQなどの性的少数者への理解が足りない」157人、「じろじろ見られたり、避けられたりする」148人、「職場や学校で嫌がらせを受ける」125人、「差別的な言葉を掛けられる」114人、「就職・職場で不利な扱いを受ける」112人となっている。このことについて「分からない」と回答した人が97人と多い。

慣習に関する質問

人権擁護推進審議会では、国民の中にある「非合理な因習的な意識」を、様々な人権課題が存在する要因の一つとして提起している。そこで、今回の意識調査では、生活上に慣習について質問をした。

問15 あなたはお子さんに名前を付ける際、字画などを気にすることをどのように思いますか。

グラフ、子どもに名前を付ける際に字画を気にするかどうかについて、大いに気にする24%、少しは気にする43.6%、あまり気にしない23.5%、まったく気にしない8.9%

「大いに気にする」24.0%と、「少しは気にする」43.6%を加えると、67.6%の人が、お子さんの名前を付ける際、字画などを気にすると回答している。

【性別】×【問15】

グラフ、子どもに名前を付ける際に字画を気にするかどうかについて、女性、大いに気にする25.6%、少しは気にする43%、あまり気にしない23.7%、まったく気にしない7.7%、男性、大いに気にする22.4%、少しは気にする43.6%、あまり気にしない23.1%、まったく気にしない10.9%

【年齢】×【問15】

グラフ、子どもに名前を付ける際に字画を気にするかどうかについて、大いに気にする、少しは気にするの合計は、50歳代、40歳代、60歳代、20歳代以下、80歳代以上、70歳代、30歳代の順で多い。

年齢別でみると、「40歳代」「50歳代」「60歳代」で、「大いに気にする」と回答した人の割合が高く、「まったく気にしない」と回答した人の割合が低い。

問16 あなたは葬儀の際の清め塩をまくことについて、どのように思いますか。

グラフ、葬儀の際に清め塩をまくことについて、ケガレをはらうためにまくべきだと思う14.8%、習慣なのでまく方がいいと思う48.8%、まく必要はないと思う23.8%、分からない12.6%

「ケガレをはらうためにまくべきだ」14.8%と、「習慣なのでまくほうがいい」の48.8%を加えると、63.6%の人が、葬儀の際に清め塩をまく方がいいと回答している。

【性別】×【問16】

グラフ、葬儀の際に清め塩をまくことについて、女性、ケガレをはらうためにまくべきだと思う17.2%、習慣なのでまく方がいいと思う47%、まく必要はないと思う21.1%、分からない14.7%、男性、ケガレをはらうためにまくべきだと思う11.6%、習慣なのでまく方がいいと思う52.1%、まく必要はないと思う26%、分からない10.3%

性別でみると、「ケガレをはらうためにまくべきだ」と回答した人の割合は、女性の方が高い。

【年齢】×【問16】

グラフ、葬儀の際に清め塩をまくことについて、ケガレをはらうためにまくべきだと思うと回答した人の割合は、80歳以上17.6%、60歳代17.1%、40歳代16.7%、50歳代15.1%、70歳代13.7%、30歳代12.9%、20歳代以下5.3%の順で多い

問17 あなたは六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)について、どのように思いますか。 例;結婚などのお祝いは大安にして、葬儀は友引にはしないなど

グラフ、六曜について、大いに気にする26.4%、少しは気にする52.5%、あまり気にしない14.4%、まったく気にしない6.7%

六曜については、「大いに気にする」26.4%、「少しは気にする」52.5%と合わせると78.9%の人が「気にする」と回答している。

【性別】×【問17】

グラフ、六曜について、女性、大いに気にする29.3%、少しは気にする52.6%、あまり気にしない13.2%、まったく気にしない4.9%、男性、大いに気にする21.9%、少しは気にする52.8%、あまり気にしない16.4%、まったく気にしない8.9%

性別でみると、「大いに気にする」、「少しは気にする」と回答した人の割合は、男性より女性の方が高い。

【年齢】×【問17】

グラフ、六曜について、大いに気にすると答えた人の割合は、50歳代35.8%、80歳代以上32.4%、60歳代32.3%、70歳代22.9%、40歳代22.2%、20歳代以下15.8%、30歳代12.9%の順で多い。

年齢別でみると、「あまり気にしない」、「まったく気にしない」と回答した人の割合は、「20歳代以下」「30歳代」で高かった。

問18 あなたは結婚の際に、相手の家柄を気にすることについて、どのように思いますか。

グラフ、結婚の際に相手の家柄について、大いに気にする8.9%、少しは気にする50.1%、あまり気にしない32.6%、まったく気にしない8.4%

結婚の際に相手の家柄を「大いに気にする」8.9%と、「少しは気にする」の50.1%を合わせると、59%の方が、結婚の際に「相手の家柄を気にする」と回答している。

【性別】×【問18】

グラフ、結婚の際に相手の家柄について、女性、大いに気にする11.3%、少しは気にする56.3%、あまり気にしない26%、まったく気にしない6.4%、男性、大いに気にする4.8%、少しは気にする41.1%、あまり気にしない42.5%、まったく気にしない11.6%

性別でみると、結婚の際に相手の家柄を「大いに気にする」「少しは気にする」と回答した人の割合は、女性67.6%、男性45.9%と女性の方が高い。

【年齢】×【問18】

グラフ、結婚の際に相手の家柄について、大いに気にすると答えた人の割合は、30歳代19.4%、80歳以上11.8%、60歳代11.3%、50歳代9.4%、40歳代5.6%、70歳代5.2%、20歳代以下0%の順で多い

年齢別でみると、結婚の際に相手の家柄を「大いに気にする」と「まったく気にしない」と回答した人の割合は、各年代を通じて30歳代が最も高かった。

慣習に関する質問 クロス集計結果

「名前を付ける際の字画」について、「葬儀の際の清め塩」について、「六曜」について、「結婚の際の相手の家柄」についての4項目をクロス集計した。

具体的には、「字画」「清め塩」「六曜」を気にすることと、「家柄」を気にすることとの関係について集計をした。

【名前を付ける際の字画】と【結婚の際の家柄】

表、名前を付ける際に字画をきにするかどうかと結婚の際の相手の家柄を気にするかどうかについてのクロス集計

「字画」を「大いに気にする」とした人は、「結婚の際の相手の家柄」を「大いに気にする」23.0%、「少しは気にする」51.7%と答え、相手の家柄を気にする人が多い。

「字画」を「まったく気にしない」とした人は、「結婚相手の家柄」を「大いに気にする」とした人が0%であった。この結果からは、「字画」を気にしない人は、「家柄」も「気にしない」傾向がみられる。

【葬儀の際の清め塩】と【結婚の際の家柄】

表、葬儀の際に清め塩をまくことについてどう思うかと結婚の際の相手の家柄を気にするかどうかについてのクロス集計

葬儀の際の清め塩を「ケガレをはらうためにまくべきだ」とした人は、「結婚の際の相手の家柄」を「大いに気にする」20.8%、「少しは気にする」62.2%と答えている。

【六曜を気にするか】と【結婚の際の家柄】

表、六曜を気にするかどうかと、結婚の際の相手の家柄を気にするかどうかについてのクロス集計

六曜を「大いに気にする」とした人は、「結婚の際の相手の家柄」を「大いに気にする」20.2%、「少しは気にする」56.5%と答え、相手の家柄を気にする人が多い。

逆に六曜を「まったく気にしない」とした人は、結婚相手の家柄を「あまり気にしない」33.3%、「まったく気にしない」54.2%と答えている。

慣習と人権課題との関連についての考察

人権擁護推進審議会は、差別意識の解消や人権侵害に関する施策について審議し、平成11(1999)年7月に、その結果を政府に答申した。答申の中で、日本に存在する様々な人権課題の要因の一つとして、国民の中にある「非合理な因習的な意識」を挙げた。

「昔からそうだから」「みんながしているから」と、合理的・科学的根拠のない慣習に従う態度は、差別に直面した際、周りの意見に流され、差別を助長することにつながるおそれがある。

本町における今回の「人権問題に関する意識調査」では、「非合理な因習的な意識」として、

1 名前を付ける際に字画を気にすること

2 葬儀の際に清め塩をまくこと

3 六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)を気にすること

の3点を挙げた。

この3点と「結婚の際に、相手の家柄を気にすること」(個人の人柄に関係ないことを気にする意識)についてクロス集計を行った。

その結果、「子どもに名前を付ける際の字画」や「六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)」を「大いに気にする」とする人は、「結婚の際の相手の家柄」を「大いに気にする」「少しは気にする」と答えた人の割合が高いことが分かった。

葬儀の際の清め塩についても、「ケガレをはらうためにまくべきだ」とする人は、「結婚の際の相手の家柄」を「大いに気にする」「少しは気にする」と答えた人の割合が高いことが分かった。

慣習は生活の中で刷り込まれる感覚的なものであり、理屈では根拠のないこととわかっていても、従ってしまうことも多い。しかし、そういった意識や姿勢は、時に人に対して偏見をもったり差別したりすることにもつながりかねない。

同和問題をはじめとする様々な人権課題の解決のためには、我々の中にある「非合理な因習的な意識」から脱却することも重要な方策ではないかと考える。

人権教育・啓発に関する質問

問19 砥部町では広報とべに「みんなの人権」や人権教育に関する記事を掲載しています。あなたは、それらを読んでいますか。

グラフ、広報とべ「みんなの人権」や人権教育に関する記事について、よく読む15%、ときどき読む57.3%、読んだことがない27.7%

「ときどき読む」57.3%と最も多く、以下「読んだことがない」27.7%、「よく読む」15.0%となった。

問20 砥部町では毎年、人権教育基礎講座や人権教育巡回学習会、人権の町づくり集会など、人権教育に関する事業が開催されています。あなたは、過去5年間にこのような事業に何回ぐらい参加したことがありますか。

グラフ、砥部町で開催されている人権教育に関する事業について、過去5年間に何回くらい参加したことがあるか、1から2回17.6%、3から5回5%、6回以上1.9%、参加したことがない75.5%

人権教育事業への参加回数は、「1~2回」17.6%、「3~5回」5.0%、「6回以上」1.9%となっている。しかし、「参加したことがない」が4分の3以上の75.5%にのぼっている。参加者を増やすためには、この層への働き掛けを工夫する必要がある。

問21 あなたは、平成28年12月に施行された「部落差別の解消の推進に関する法律」を知っていますか。

グラフ、部落差別解消推進法について、よく知っている0.8%、内容もだいたい知っている6.7%、名前だけは知っている27%、何も知らない65.5%

「部落差別の解消の推進に関する法律」については、「よく知っている」が0.8%、「内容もだいたい知っている」が6.7%で、合わせても7.5%にしかならない。「何も知らない」は65.5%であり、施行されて7年以上が経過したが、本法律の周知については不十分と言わざるを得ない。

問22 どのようにして知りましたか。

(人)

グラフ、部落差別解消推進法について、どのように知ったか、テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った44人、国や県、町の広報誌や冊子などで知った35人、集会や研修会で知った31人、家族・親戚・友人等周囲の人から聞いた17人、学校の授業で教わった7人、インターネットで知った7人、分からない2人、その他1人

「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」44人、「国や県、町の広報誌や冊子などでそ知った」35人、「集会や研修会で知った」31人の順である。

問23 あなたは、人権が尊重される社会を実現するために、今後、特に必要なことはどんな事だと思いますか。

(人)

グラフ、人権が尊重される社会を実現するために、今後、特に必要なことはどんな事だと思うか、みんなの人権を大切にする教育を学校や家庭、地域との連携に務めながら充実させる218人、行政が住民の人権意識を高めるための啓発活動を積極的に進める129人、教育活動や啓発活動を方法や内容を変えながら進める117人、人権侵害を受けた人に対する救済策を強化する100人、公務員の人権意識をさらに高める54人、住民自らが学習会などに進んで参加し意識を高めようと努力する51人、公民館などでの人権に関する学習会を充実させる37人、取り組んでも変わらない34人、分からない27人、特にない17人、その他12人

多数意見としては、「みんなの人権を大切にする教育を、学校や家庭、地域との連携に務めながら充実させる」218人、「行政が住民の人権意識を高めるための啓発活動を積極的に進める」129人、「教育活動や啓発活動を、方法や内容を変えながら進める」117人、「人権侵害を受けた人の救済策を強化する」100人などが挙げられる。

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