陶房風(とうぼうかぜ)

陶房風は1989年に渡邊厚さんが開いた窯元です。
渡邊さんはもともと花火屋をしたりCM制作会社で働いたりされていましたが、ものづくりが好きだったことから、縁があって千山窯に入り7年間窯場の担当として働きました。
仕事終わりには陶和会で作陶を勉強し、自身の窯を持ちました。
陶房風の「風」とは、風来坊(どこからともなくやってきたきまぐれ者)からきているそうです。
「風はみんなに平等に吹くしね」と渡邊さん。



工房兼ギャラリーショップは砥部町川登に構えています。
砥部川のすぐ横に建つ木造家屋で、看板は砥部焼の鉢を逆さまにおいたもの。庭の中にぽつんとある看板ですので見逃さないようにしてください。



渡邊さんは料理を盛り付けたときにしっくりくる感じがすることから昔ながらの砥部焼を好まれていて、それにならい、昔ながらの静かな雰囲気の作風を続けています。
「砥部焼は作り手半分、使う人半分」と渡邊さん。



こちらのたんぽぽのシリーズは、とある保育所でも使われています。
砥部焼は割れにくいと言っても乱暴に扱うと割れてしまいます。でも、小さな頃からものを大切に扱うことを学べ、給食をおいしく食べているそうです。
砥部焼は保温性も高く、清潔で、なによりたんぽぽの絵柄とぽってりとしたフォルムが温かいですね。



また、こちらのお茶碗は高台の部分が特徴的で、少し高く丸みを帯びています。いろいろな理由でお茶碗を掌に乗せて持つのが難しい方にも、高台を握って持つことができるようになっています。
扉を開けると昔懐かしい土間空間に器が並んでいます。
たんぽぽや稲、わらびなど、素朴な草花をモチーフにした器をぜひお手に取ってみてください。
温かみや優しさが手から伝わってくるような感覚になれると思います。
基本情報
- 住所:〒791-2143愛媛県伊予郡砥部町川登61番地
- 電話番号:089-962-3666
- 営業時間:9時から17時まで
- 定休日:不定休
- 駐車スペース:2台
- イベント:砥部焼まつり、松山花園砥部焼まつり、秋の砥部焼まつりなど
- SNSなど:Instagram
- 支払い:現金払い
更新日:2024年04月01日