西岡工房(にしおかこうぼう)

更新日:2024年04月01日

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お気に入りの器を持って見せている

西岡工房は西岡一広さんが1977年に開業した窯元です。 

販売スペースを兼ねた工房を、砥部町五本松に構えています。

こちらには、見本として種類も絵柄も豊富な器がずらりと並びます。
気に入ったものの在庫があればすぐに持ち帰ることができ、在庫がない場合は作成のため3か月前後お待ちいただくそうです。

陶板に色とりどりにかかれたにしおかこうぼうという文字の看板
花がいっぱいあるにしおかこうぼうの入り口
ベージュの壁のにしおかこうぼうの建物

西岡工房の器は、上絵が施してあり華やか。緻密に描かれたというよりはリズム感よく描かれており、躍動感ある絵付けが特徴です。 

昭和30年前後、民芸運動の推進者たちが砥部町を訪れ、手作り・手仕事にこだわった技法が残る砥部焼を評価し、陶芸家で人間国宝の富本憲吉氏らの指導で絵付け技法の向上に取り組んだという砥部焼の歴史の中で、初代一広さんは富本氏の弟子である澤田犉氏の影響を強く受け、こういった作風になりました。 

「江戸時代から続く400年の歴史の中で物づくりをしている。伝統とは、同じことの繰り返しでなく、絶えず新しいものに挑戦していく姿勢から生まれるもの。毎日繰り返す作業も、新鮮な気持ちで行うようにしている」というのが、初代一広さんがよくおっしゃられていたことです。

6段ほどある棚にびっしりと砥部焼が並んでいる
色鮮やかな汁碗
ふちに青や赤や金の色が装飾されている皿

今は一広さんは一線を退かれ、20年来ともに作陶を続けてきた寺尾明子さんが主となって器作りをされています。
寺尾さんは砥部焼陶芸塾の3期生で、卒塾後はこちらに入りました。一広さんを先生と呼び、「先生の作風を残していきたい」とおっしゃいます。 

代表的な絵柄は「馬」や「梅林」、「やきしめ」、「よろけ」など。「うちのはそのままなネーミングなんです」と寺尾さん。青、紫、黄色、緑、金など色鮮やかで大胆。たくさんの絵柄の中からお気に入りを探してみてください。

汁碗とフリーカップ
金色も入った梅林もようの皿
鮮やかな色のカップとソーサ

基本情報

  • 住所:〒791-2133愛媛県伊予郡砥部町五本松51番地
  • 電話番号:089-962-5477
  • 営業時間:9時から12時まで、13時から17時まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:2台
  • 支払い:現金