里窯(さとがま)

里窯は1993年に冨士原博さんが開いた窯元です。
冨士原さんは愛媛県西宇和郡の出身で、一度は大阪で就職しましたが、砥部焼への思いから30歳を前にして仕事をやめ、窯元に入り修行をし、その後自分の窯を持ちました。



この工房は、砥部町川登に位置し、川のすぐ脇に建っています。
川の向こうに見える道路は以前はなく、こちらからは見事な桜を見ることができ、それが気に入ってこの地を選び、桜のモチーフを里窯のシンボルとされています。
そしてそのシンボルからできたシリーズがこちら(写真中央・右)。
優しい雰囲気は和紙染めの技法により生み出され、カップやお茶碗、お皿などがあります。



そして里窯と言えば器よりも有名なのが招き猫の「豆丸」ちゃんシリーズです。
もう20年以上作られており、すこしすらっとした体型の猫や、2頭身のような猫など大きさや前掛けに書かれる文字もさまざまです。
右の写真は焼成前。表情と前掛けの文字がまだこれからで、どんな豆丸ちゃんになるか楽しみですね。



豆丸ちゃんをたくさん作ってきた中で置物作りが得意になり、今では毎年干支も作成されています。少し丸みを帯びたフォルムで、かわいらしく、1つの干支でも色や模様の種類がさまざまあります。
左の写真は台座や座布団を据えて、中央の写真は扇状に、右の写真はエグザイルのように飾ってみました。
たくさん集めて置き方や置き場所を考えるのも楽しくなりそうですね。
基本情報
- 住所:〒791-2143愛媛県伊予郡砥部町川登1072番地
- 電話番号:089-962-2802
更新日:2024年04月01日