輝山窯(きざんがま)

輝山窯は1972年に森岡輝男さん、くに子さんご夫婦が開きました。
工房は砥部町五本松に構えています。坂村真民記念館から南西に800メートルほど進んだところを右折し200メートルほどのところにあります。
2022年には輝男さんが自身でギャラリースペースを作られ、道路に面した小窓からは、くに子さんが作るくに子人形がお出迎えしてくれます。


ご夫婦はもともと大阪で生活されていましたが、叔父さんがしていた泰山窯から誘ってもらい砥部町に来て作陶を学ばれました。
当時入っていた陶和会では工藤省二さん(梅山窯)や大西光さん(大西陶芸)、酒井如雲さん(五松園窯)らに教わり、それが現在の礎になっているとおっしゃいます。そのころから食器をメインに作られています。
輝男さんの絵付けは和紙染めによる「和紙花」シリーズや、砥部焼らしい唐草などの自然モチーフのものが多く、とても柔らかい印象です。



くに子さんも、近くの窯元を見学に行っては独学で絵付けや人形作りを主にやってこられました。いつからかくに子人形と呼ばれるようになり、「砥部焼のイメージは青だけど、たくさんある窯元の中でも1つ心温まるものになればいいな、見てほっとしてくれたらいいな」とおっしゃる表情からは、お人形への愛情が伝わってきます。
また、輝男さんが成型した器に、動物やお花などかわいらしい絵付けもされています。「漫画を描くのは好きだったけれど絵を習ったこともないし、先生がおらんばっかりに破天荒なことができるんよ」とくに子さん。



くに子さんとは違った作風で人形を作るのが娘さんです。
こちらもとても人気があって、毎年の干支飾りを楽しみにされているお客さまも増えています。



3人のそれぞれ異なる作風が楽しめます。ぜひギャラリーを訪ねてみてください。
基本情報
- 住所:〒791-2133愛媛県伊予郡砥部町五本松351番地
- 電話番号:089-962-2597
- 営業時間:9時から17時まで
- 定休日:不定休
- 駐車スペース:1台
- イベント:砥部焼まつり、秋の砥部焼まつり、テント市など
- SNSなど:Instagram
- 支払い:現金払い
更新日:2024年04月01日