器屋ひより(うつわやひより)

器屋ひよりは2015年に誕生した窯元で、窯の名前は、使う人が温かい気持ちになってもらえたらと「小春日和」から付けられました。
向かって左の中西九美さんがロクロ成型を、右の矢部沙耶花さんが絵付けを担当しています。
砥部焼の中では新しい窯元ですが、1点1点手作り手描きという手仕事の伝統を守りながら、新しいことにも積極的に取り組んでいます。


こちらでは、2階建ての古民家の1階を工房に、2階をギャラリー兼ショップにしています。
昔ながらの急な階段、古い窓ガラス、落書きや懐かしいシールが貼られた壁など、まるでおばあちゃんの家に来たような空間を楽しんで行かれる方もいます。
「村の駅五本松」の看板から右手に入った細い道の先にありますが、皆さんよく道に迷われるのでお気軽にお電話くださいとのことです。


お2人は、「毎日使いたくなる、実用性とデザイン性を兼ね備えた器を目指しています。なので、お客さまからのリクエストで生まれたものもたくさんあるんですよ。よりよく、使ってもらえる器をどんどん作っていきます」(矢部さん)、「お茶碗も、以前は大小の2サイズだけだったのが、今では中サイズとちびサイズが加わりました。皆さまが求める、使いやすい器をこれからも作っていけたらと思います」(中西さん)とおっしゃっていました。


文様は玉文、アワ文、やり梅、ト草文様、ドット柄など、丸や植物をモチーフにしていて、シンプルだけど、柔らかい、飽きがこない印象のものが多く、ネックレスやピアス・イヤリング、ヘアゴムなどの小物もたくさん取り揃えています。
更新日:2024年04月01日