陶房くるみ( とうぼうくるみ)
陶房くるみは中川久留美さんが2015年に開いた窯元です。
「毎日使ってほしいので、使い心地がいいものを心がけています」と、1つ1つ手作り手描きで作られています。
絵付けは染付や和紙染などでされていて、オーダーにも対応しています。形やデザインだけでなく、色や色の濃淡などの細かな相談にも応じ、お客さまの欲しいものを作ってもらえますので、ぜひ相談してみてください。

工房とギャラリー兼ショップは、砥部町のすぐお隣、松山市中野町に構えています。
県道23号線を東温市方面に進み、左手に素鷲神社と公園がある角を左折、あとはひたすら350メートルほど直進すると、河川敷の手前に看板が見えたら到着です。
ご主人が営む旧車屋さんの一角にあり、敷地内を進むとまず目に入ってくるのは所狭しと並ぶ旧車と3本の立派な木。昭和45年に植えられたもので、中川さんも気に入って残しているそうです。
その木の右手に工房とギャラリー(写真右)はあります。工房には、愛犬3匹も一緒に暮らしています。

中川さんの器はお花や動物モチーフのものが多いです。「毎日食事を準備するのはしんどいときもあるし、買ってきたお惣菜でもいいんよ。それでもちょっと手間をかけてこの器に盛りつけてもらえたら、絵柄があるから明るくなるよね。食卓を元気に明るく過ごしてもらいたいな」と話されていました。

中川さんの、「使い心地がいいものを」という思いはペット用の器作りにもつながっています。
岡山理科大学今治キャンパス深瀬獣医学博士監修により、高さや角度、深さに大きさ、そしてやんちゃやおとなしいといった性格まで考慮して、オーダー・セミオーダーで作られています。大型犬が食べる際に鼻息でフードを飛ばしてしまうのを防ぐため鼻息が抜ける穴をあけ、食べやすいように顎を乗せられるくぼみをつけた器もあります。

「砥部焼は磁器だから、他の素材の器に入れたのとは水のきれいさが違う。水もよく飲むよ」とお声をいただくそうです。器に臭いも残らず、そのまま温めも可能です。大切なペットにぴったりですね。
ペットと一緒にこちらに来て、実際に器の高さや角度を確かめて買い求められる方や、足形を取ったり陶芸体験をして行かれる方など、皆さまざまに楽しまれています。
今後は飲食店とコラボしたイベントも計画中とのことです。
更新日:2024年04月01日