STUDIO ECCO(すたじおえっこ)

更新日:2024年04月01日

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赤いチェック柄のシャツを着た砥部焼作家の中村智子さんがティーポットを持っている

STUDIO ECCOは中村智子さんが2010年に開いた窯元です。

大学の芸術学科で陶芸を専攻しており、卒業に備えていくつか焼き物の産地を見学する中で、「砥部町、陶芸の町いいなーと思ったんです」と中村さん。

たくさんの窯元の器を扱って販売してくれる場所があることや、他の産地では分業化が進む中、砥部焼は1人で全工程を担えること。
「1人で全部やりたい」と思っていた中村さんにはぴったりでした。 

そして、立ち寄った砥部焼伝統産業会館で砥部焼陶芸塾のチラシを見つけ2期生となり、卒塾後は千山窯で成形の担当として働きました。
千山窯での6年半は成形ばかりしていて一番勉強になったという中村さん。その後、独立して現在に至りますが、ロクロ成形が今も一番好きな工程だそうです。

スタジオエッコの看板と白磁の小さなツボの横に桜の花の模様のお皿
窯元の外観で和風の建物
店内に並べられた食器やランプシェードやマグカップ

そんなSTUDIO ECCOの工房兼ギャラリーショップは、砥部町五本松の陶里ヶ丘の一角にあります。
外観は純和風の大きなおうちといった感じで、写真左の器と看板は見逃しにご注意を。

中に入ると、1人で作陶されているとは思えない、作風の異なったシリーズがいろいろあり、器だけでなく、ランプシェード、干支やお雛様などの置物、こども食器などを取りそろえています。

左から白とグレーと琥珀色のカップアンドソーサーが1客ずつ並ぶ
左から白、琥珀色、グレーのスープカップが並ぶ
白磁に縞模様の楕円のお皿と琥珀色の楕円のお皿と湯飲み茶わんとフリーカップ

今はマットな白・グレー・艶のあるブラウンのシリーズが人気です。

桜の柄の湯飲みふたつと急須
ツバメが空を飛んでいる絵柄の丸皿とお茶碗
タツノオトシゴの置物。左から淡い緑、青、ピンクの色がうろこ部分についている

左の写真の急須と湯呑みのセットは、成形後に花びらを1枚1枚木ベラで細工して、上から色を付けています。小花柄の着物のようにきれいです。 

中央の写真は従来の砥部焼らしい色を使って描いた雲とツバメのシリーズ。入道雲と青空に、夏の明るい陽射しが目に浮かびます。

「重すぎず軽すぎず、安心して使えるような重さを心掛けています。磁器だから丈夫で清潔です。気に入って毎日使ってもらえたらいいな」とおっしゃっていました。

基本情報

  • 住所:〒791-2133愛媛県伊予郡砥部町五本松885番地15
  • 電話番号:090-6967-0699
  • 営業時間:10時から17時まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:3から4台、近くに共用駐車場もあり
  • イベント:砥部焼まつり、まつやま花園砥部焼まつり、秋の砥部焼まつり、催事など
  • SNS:Instagram
  • 支払い:現金払い、カード・バーコード決済