梅野青興陶園

更新日:2025年09月02日

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緑が鮮やかな陶祖ヶ丘から砥部の街並みを見下ろすと、すぐそばにツタの絡まった煙突が目に入ります。その隣の立派な木造建築が梅野青興陶園です。中に入ると、太い梁や吹き抜けの天井が落ち着きを感じさせ、民芸へのこだわりを感じさせてくれます。ここは明治25年(1892年)創業の老舗、今の店舗は宮大工が腕をふるい平成元年に完成。町内が見渡せる眺望を活かして、昔はお月見の会も開かれていたそうです。

梅野青興陶園
木造建築(梅野青興陶園)

創業当時は輸出向け商品も手掛け、日本庭園にある鶴の置物も作っていたそうです。先代の宸治さんは、華道に使用する陶胎(とうたい)漆器や水盤を制作するなど、日本らしさや伝統を大事にした風流人だったと茂百子さんと5代目の洋一郎さんは話します。

梅野青興陶園1階
梅野青興陶園1階
梅野青興陶園2階

今は梅野青興陶園の作品に加え、15から20窯元の作品を展示販売しています。窯元ごとではなく商品別の展示なので、欲しいサイズでいろいろなデザインを見比べながらお気に入りの逸品を選ぶことができます。

もぐら窯
もぐら窯お皿

2階は「もぐら窯」のギャラリーです。この窯の特徴はなんといっても、登り窯で今も制作していること。薪の手配から焼き上げまで、ガスに比べ大変な労力がかかりますが、温かみがあり昔ながらの焼き物の味わいがあるそうです。手間がかかるため春と秋の年2回の焼成ですが、5人の個性豊かな作品はファンも多く、お目当ての作品を求めて県外からの方も多く訪れています。砥部焼の歴史と風景を楽しみながら、素敵な器との出会いをお楽しみください。

 

 

梅野青興陶園

  • 住所:〒愛媛県伊予郡砥部町大南1035
  • 営業時間:9時30分から17時30分
  • 電話番号:089-962-2142
  • 定休日:なし
  • 駐車スペース:あり(約10台)
  • SNSなど:Facebook(外部リンク)
  • 支払い:現金