千山窯(せんざんがま)
千山窯(せんざんがま)
マイカーを持つことが庶民の夢だった昭和42年、創業者である久保満氏が、国道33号線の交通量増加を見越して、国道379号線との交差点に3,000坪の広大な敷地を有する千山窯を開業しました。大きな駐車場と販売店(砥部焼観光センター炎の里)を併設した観光型の窯元は当時としては画期的な取り組みでした。


創業から約半世紀にわたり砥部焼の伝統を守り続ける千山窯4代目の泉本明英社長によると、千山窯の作品の特徴は、「絵の具に泥呉須(どろごす)、筆は付けたて」という砥部焼の伝統的なスタイルで作られていること。泥呉須は、呉須に焼き土を混ぜた顔料なので、やや淡い藍色で独自の色合いを持っていて、一つひとつ手描きで絵付けをしています。一本一本力強く描かれる唐草模様は、伝統的でありながらモダンな雰囲気も持ち合わせていて、和食・洋食問わず、様々な食卓に馴染むと好評です。



千山窯では、作品の制作は分業制で行っています。ろくろで器の形をつくる成形担当や、絵付けを行う絵付け担当など、それぞれのプロフェッショナルが協力し、一つ一つの作品を生み出しています。


その作品は、千山窯と同じ敷地内にある砥部焼観光センター炎の里で手に取りながら選ぶことができます。「砥部の豊かな自然を肌で感じてほしい」とおっしゃっていました。
千山窯では、誰でも気軽に砥部焼に触れてもらえるように、ろくろ体験や絵付け体験をご用意しています。お子様から大人まで楽しんでいただけます。旅の思い出に世界で一つだけの器を作ってみてはいかがでしょうか。
普段使いの器として、大切な方への贈り物として、職人の心がこもった温かい砥部焼の魅力を、ぜひ感じてみてください。


更新日:2025年09月09日