風山舎(ふうざんしゃ)

更新日:2024年04月01日

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渡部俊治さんがおすすめの作品を見せてくれている

風山舎は2002年に渡部俊治さんが54歳のときに開きました。 

もともと別の仕事をしていて、趣味で油絵や墨絵を描いていた渡部さん。ロクロ上で回る土が「生き物みたいでいいなぁ」とずっと思っていたことから、47歳から砥部焼陶芸館の陶芸教室に通い始めます。
するとどんどんのめり込んでいき、現在の場所が窯元を開くという条件で分譲に出たことをきっかけに、2000年に家族で引っ越して来られます。
翌年には会社を辞め、焼き物作りに専念して20数年。
「あっという間の20年。やってよかったなぁと思うよ」とおっしゃいます。 

ギャラリーショップ兼工房は五本松の陶里ヶ丘の一角に構えています。木と土壁のぬくもりを感じる造りで、お庭の植物も青々と、まるで旅館のようなたたずまいです。

ふうざんしゃの入り口
ギャラリー内にならぶ器のかずかず

渡部さんは、器や置物、陶板を主に手がけておられ、磁器の砥部焼と、土物の陶器を半々で作っています。この2つは扱いが異なり、製作の効率は悪いですが、「砥部焼は絵を描くのが好きだから、土物は粉引き(こひき)( 黒い土に白い化粧土をかけて焼くもの)が好きだから」と続けておられます。

染付とっくり
手描き箸置き
椿の絵の陶板

砥部焼の方は自然が題材で、陶板も椿やつわぶきなど、和風でどこか懐かしく心温まるような絵付けです。土物の方は、窯焼きのときに狙った通りにできるか自然の作用によるところも多いですが、グレーのようなピンクのような淡い色が優しい印象です。

粉引焼酎カップ
粉引ラーメン鉢
窯変金茶釉抹茶碗

渡部さんは「ゆっくり歩もう」という気持ちで作陶をしていることから、かたつむりを風山舎のトレードマークにしています。ぜひこちらに来て、器を手に取って土の感じを確かめたり絵を眺めたりして、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。

基本情報

  • 住所:〒791-2133愛媛県伊予郡砥部町五本松885番地22
  • 電話番号:089-962-4477
  • 営業時間:9時から17時まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:共同駐車場
  • イベント:砥部焼まつり、秋の砥部焼まつり、テント市など
  • SNSなど:HPInstagram
  • 支払い:現金払い