笹山工房(ささやまこうぼう)

笹山工房は笹山準一さんが開いた窯元です。
工房兼ギャラリーショップは、砥部町岩谷口に構えています。
砥部焼観光センター炎の里から南へ650メートルほど進み、左折して50メートル、また左折して50メートルほど行くと到着です。
笹山さんは砥部町に生まれ、祖父は戦後3人だけ生き残ったロクロ師のうちの1人でした。その祖父と父の影響を受け、焼き物の道を目指しました。


高校卒業後は愛知県の窯業校に1年通い、作陶の基礎を学ばれました。この学校は、卒業後に愛知県の窯元で働くことが条件でしたが、オイルショックにより就職先がなく、窯業校の同期と共に備前焼の人間国宝、山本陶秀氏の窯元で6年間技術を磨きながら働いたそうです。
「やっぱり砥部に帰ろう」という思いから砥部町に戻って来られたのは26歳のとき。
しかし、これまでの経験から、土や釉薬の変化に魅力を感じていました。
砥部焼の歴史の中でも、江戸後期に砥部町北川毛に北川毛窯と呼ばれる窯がありました。ここでは、磁器ではなく唐津焼に似た陶器が作られており、笹山さんは「この北川毛窯を目標にしてもいいかな」という思いで、砥部の地で土物を作っていかれることになります。



花器や雑器、茶器を主に作られていますが、30歳ごろから続けているのは毎年の作陶展。
秋の砥部焼まつりにも続けて出店されていて、陶芸家として実績を重ねられてもなお、目の前のお客さまの声にプレッシャーを感じる場面もあるのだそうです。
「良いものを作りたい」「少しでも喜んでいただけるものを」「新しい何かを」といった気持ちを大切にしながら、作陶に向き合っておられます。



ギャラリーの窓からは砥部川が眺められます。素敵な空間でじっくりお気に入りを選んでみてください。
基本情報
- 住所:〒791-2141愛媛県伊予郡砥部町岩谷口213番地
- 電話番号:089-962-3880
- 営業時間:9時から17時まで
- 定休日:不定休
- 駐車スペース:2台
- イベント:秋の砥部焼まつり、鎌倉市、平塚市、広島市、松山市、西予市宇和町で毎年行う作陶展など
- 支払い:現金払い
更新日:2024年04月01日