笹山工房(ささやまこうぼう)

更新日:2024年04月01日

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笹山準一さんがおすすめの薄い茶色の八角形の器を持っている

笹山工房は笹山準一さんが開いた窯元です。 

工房兼ギャラリーショップは、砥部町岩谷口に構えています。
砥部焼観光センター炎の里から南へ650メートルほど進み、左折して50メートル、また左折して50メートルほど行くと到着です。 

笹山さんは砥部町に生まれ、祖父は戦後3人だけ生き残ったロクロ師のうちの1人でした。その祖父と父の影響を受け、焼き物の道を目指しました。

ギャラリーの中心にテーブルがありその上に器が飾られている
ギャラリーを入ってすぐのところに長いテーブルが置いてありその上にも作品が多く飾っている

高校卒業後は愛知県の窯業校に1年通い、作陶の基礎を学ばれました。この学校は、卒業後に愛知県の窯元で働くことが条件でしたが、オイルショックにより就職先がなく、窯業校の同期と共に備前焼の人間国宝、山本陶秀氏の窯元で6年間技術を磨きながら働いたそうです。 

「やっぱり砥部に帰ろう」という思いから砥部町に戻って来られたのは26歳のとき。
しかし、これまでの経験から、土や釉薬の変化に魅力を感じていました。 

砥部焼の歴史の中でも、江戸後期に砥部町北川毛に北川毛窯と呼ばれる窯がありました。ここでは、磁器ではなく唐津焼に似た陶器が作られており、笹山さんは「この北川毛窯を目標にしてもいいかな」という思いで、砥部の地で土物を作っていかれることになります。

黒い器と白磁の花びらのような形の器
天然木の年輪が見えるテーブルにいろいろな作品が並んでいる
長方形の黒い皿と薄い桃色の長方形のお皿

花器や雑器、茶器を主に作られていますが、30歳ごろから続けているのは毎年の作陶展。 

秋の砥部焼まつりにも続けて出店されていて、陶芸家として実績を重ねられてもなお、目の前のお客さまの声にプレッシャーを感じる場面もあるのだそうです。
「良いものを作りたい」「少しでも喜んでいただけるものを」「新しい何かを」といった気持ちを大切にしながら、作陶に向き合っておられます。

さまざまな酒器がならんでいる
八角形の器
ぐい飲みや花器やふた付きの壺

ギャラリーの窓からは砥部川が眺められます。素敵な空間でじっくりお気に入りを選んでみてください。

基本情報

  • 住所:〒791-2141愛媛県伊予郡砥部町岩谷口213番地
  • 電話番号:089-962-3880
  • 営業時間:9時から17時まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:2台
  • イベント:秋の砥部焼まつり、鎌倉市、平塚市、広島市、松山市、西予市宇和町で毎年行う作陶展など
  • 支払い:現金払い