岩田製陶所(貞山窯)(いわたせいとうしょていざんがま)

更新日:2024年04月01日

ページID : 3279
岩田健二さんがおすすめの丸皿を持っている

岩田製陶所は、富士橋から160メートルほど行ったところに販売スペースを兼ねた工房を構えます。 

歴史はとても古く1955年創業。初代岩田永三さん、2代目の貞夫さんと妻の久代さん、3代目の健二さん(写真)と続いています。 

現在は貞夫さんと健二さんが主に制作し、久代さんが表面を整えるなどの作業を手伝われているそうです。 

手作り・手描きにこだわって、日常使いの器から蚊取り器、徳利、風鈴、花器などさまざまに取り揃えています。

岩田製陶所の入り口
工房内にある初代岩田永三さんの写真
素焼きの砥部焼

写真中央が初代の永三さんです。
開窯してすぐ愛媛県立松山南高等学校砥部分校の前進の学校で焼き物を教える先生として働くこととなりしばらく窯をお休みしていましたが、1972年に現在の場所で窯を再開した矢先、わずか半年で亡くなってしまいました。
窯元として作陶に携わった期間はわずかでしたが、永三さんのもとで教わった生徒さんたちが開いた窯元は現在まで続いていて、人々や文化の繋がりが感じられますね。

健二さんがろくろを回している
砥部焼を削るときに使うカンナ
砥部焼を作るときに使うヘラ

(写真左)カンナで高台を削り出す作業をしています。器の大小や形に応じて、使う道具も変わり、健二さんの前にはたくさんの道具が並んでいます。

(写真中央・右)カンナもヘラも、使うにつれて削れていきます。 

健二さんは永三さんに教わることはありませんでしたが、同年代の作家が集まった「陶和会」も、いい勉強の機会だったと笑顔で話してくださいました。

棚に並ぶさまざまな湯飲みや一輪ざし
白磁に染め付けたカップアンドソーサー
こまかな模様の徳利

白磁に唐草文様・水玉文様・十草文様などをあしらった作品や、青白磁に春蘭の彫刻を施したものなど、伝統的でシンプルな印象を受けますが、実は岩田製陶所の唐草は葉っぱの書き方が特徴的です。
健二さん自身も他の方に言われて気づいたそうですが、葉っぱの部分がハート型に見えませんか?唐草を見ただけで、岩田製陶所のものだ!とわかります。

すべて手書きなので、1点1点異なります。ぜひ、お好きな唐草を探してみてください。

基本情報

  • 住所:〒791-2131 愛媛県伊予郡砥部町北川毛221番地
  • 電話番号:089-962-2585
  • 営業時間:9時から18時30分まで
  • 定休日:不定休
  • 駐車スペース:工房前5台
  • SNSなど:Instagram
  • 出店イベント:砥部焼まつり、秋の砥部焼まつり、砥部焼陶芸館の窯出し市・テント市、松屋銀座で行われた砥部焼展など
  • 支払い:バーコード決済、現金払い