大西陶芸(おおにしとうげい)

大西陶芸は、北川毛遊園地から南西に500メートルほど進んだところに工房を構え、ギャラリー兼ショップを併設しています。
2階建ての建物は、光をたくさん取り込んで開放的で、玄関アプローチのお庭も緑がとてもきれいです。
普段使いの器から特別なシーンで使っていただきたいもの、大きな花器、表札、洗面鉢、鉢カバーなどのインテリア用品まで、オンリーワンの作品作りをしています。
アクセサリーや小さな置物は対面販売のみとなっていますので、ぜひ砥部にいらしてください。
1970年、初代大西光(ひかる)さんにより創業した当時は、主に青磁の花瓶を作られていました。
今は、光さんの他にも作家が増え、2代目である大西先(はじめ)(写真中央)さん、実姉の白石久美(写真右側)さん、妻の大西三千枝(写真左側)さんらによる、バラエティーに富んだ作品作りが特色の1つです。
先さんと久美さんが手にしているのは、イッチンという泥漿(でいしょう。鉱物と泥が混ざったもの)で描く技法で作られた角皿と重箱です。
イッチンの線だけでデザインした作品や(写真左)、イッチンで描いた輪郭線の中を彩色したもの(写真右)もあり、青磁とイッチンと呉須による「青い葡萄」シリーズは長く人気を得ています。
その他にも、器全体に色釉薬をかけたシリーズ(写真左)や、青で縁取り、ホーローのような見た目をしたシリーズ(写真中央)など、多様な作品が生まれています。
三千枝さんが手にしているのはシマエナガモチーフの平皿で、お椀やスプーン(写真右)、マグカップなどにも展開しています。
また、食育を考慮した視点で手掛けるお食い初めセットも人気で、別料金でお子さんの名前も入れられます。
かつて大西陶芸のお食い初めセットを使っていたお子さんが、大きくなってお母さんになり、今度は自分の子どものお食い初めセットを注文されることもあるそうです。
先さんは「長く関わっていけるのはいいよね」「喜ばれるものを作りたいっていうのが一番やもんね」と話してくださいました。
更新日:2024年04月01日