atelier LUXE(あとりえりゅくす)

atelier LUXEは郷田裕佳子さんが開いた窯元で、山並集会所から300mほど西に行ったところに工房とギャラリー兼ショップを構えています。
白を基調にしたかわいい建物は、一見すると小さく感じますが、中に入ると大きな窓がありぱっと明るく、すぐ横を流れる砥部川と竹林が望め、自然の中にいる感覚になれる場所です。
器や一輪挿し、アクセサリーなどがところ狭しと並んでいます。

郷田さんは町内でも窯元が少ない麻生地区で育ちましたが、小学生のころから焼き物クラブに入っていて、当時から作ったものを焼いてもらうのが楽しみだったそうです。
大人になってからは中央公民館の陶芸教室に通い、プロになるには先生の門をたたかないといけないというイメージがあり迷っている中、プロを目指せる砥部焼陶芸塾の存在を知って塾生となり、開業に至ったそうです。
開窯から何年も経った今でも、砥部焼や他の窯元さんの熱いファンで、「作家や窯元といえば頑固者みたいなイメージもあると思うけど、困っていたら助けてくれるし、技を教えてくれるし、みんな度量が大きいんです。だけどその優しさの反面、手作りにはこだわって、昔からのやり方を貫いているところがすごいんです。量産に走らず手仕事に徹し、先輩方の守ってきた砥部焼の歴史を、みんな誇りに思ってほしい」と話してくださいます。


郷田さんの作る器は、他の窯では見ない色がたくさんあります。
「自分の砥部焼はスタンダードな砥部焼ではないけれど、手作りや温かみの部分は守っていて、これからも守っていきたいなと思っています。砥部焼のイメージを持っていない方にも知ってもらいたいから、アクセサリーや小物も作るし、豪華でぜいたくな気分に浸れるようなコンセプトでやっています」と郷田さん。
この年の春夏のテーマはブルー、秋冬のテーマは濃い茶色とピンクでした。また次のシーズンが楽しみですね。
更新日:2024年04月01日