最後の月となった3月は、限られた機会を生かして思い出づくりをしようという子どもたちみんなの気持ちが、ひしひしと伝わりました。家族のもとに帰る楽しみと、仲間との別れを惜しむ気持ちで過ごした子どもたちの活動をご紹介します。子どもたち自らが調理をする「カレーの日」の20回目。子どもたちはこれまでの人気メニューから、地元広田の釜揚げうどんをリクエストしました。美味しいですからね。
ほぼ2か月おきにおこなってきた班替えも、今回が最後。もっとも、女子は部屋もメンバーも変わりませんが、班長の交代や部屋の大掃除の機会でもあり心機一転、残りの約20日間を新しい気持ちで過ごします。男子は初めて、5年生3人が揃いました。午前中は、協力して部屋の片づけをしました。午後の自由時間には散歩に出かけた4人が、シイタケを採って帰りみんなのおやつになりました。
先月は女子が、美味しいチョコレート菓子を作って男子にプレゼントし、みんなでバレンタインデーを楽しみました。今回は男子の出番。午前中、スイーツづくりにチャレンジしました。役割分担をして3種類を完成させ、女子も大絶賛の美味しいおやつになりました。また、この日の午後には、1学期に子どもたちが作ったスタードームを解体しました。
広田地区公民館主催の「ひろた子どもあそび広場」は今回、千里(せり)城跡の見学をしながら広田の歴史を学ぶものでした。ひろた交流センター前での開会行事のあと、子どもたちは車で登山口まで移動し、講師の説明に耳を傾けながら千里城跡のある山頂を目指しました。山城のあった光景を想像し、いにしえの武将に思いをはせた様子でした。
いよいよこの日、最後のお出かけ行事「お別れ遠足」を迎えました。子どもたちが以前から楽しみにしていた行事です。大型商業施設での買い物を希望する声もありましたが、オミクロン株の感染拡大が高止まりした状況の中、感染対策を考慮して愛媛県総合科学博物館に決定しました。調理員渾身のキャラクター弁当を食べ、プラネタリウムや様々な展示、体験コーナーを楽しみました。夕食は、初めての外食。ビュッフェスタイルのレストランではマスク会食で、好きなものをお腹いっぱい食べました。この日、子どもたちは終始時間を惜しむかのように過ごし、よい思い出作りができたようでした。
この日の午後、3月生まれのお友だち3人の誕生日をみんなでお祝いしました。一人ずつがメッセージを送り、このメンバーでお誕生会ができることを喜び合いました。こんな温かい雰囲気で食べるショートケーキは最高ですね。
最後の活動となったカレーの日は、愛媛県南予地方の郷土料理「伊予さつま」を作りました。1年間のカレーの日をかみしめるように丁寧に作り、美味しく食べました。 また、午後には退所を前に荷物の片付けをしたり、みんなで大掃除をしたりして山村留学センターで共に生活した日々を振り返りました。